自由帳

ふぉととおく

D700をうんたらかんたら

はじめに

D700購入からもうすぐ1年。とあるカメラのレビューを見た時自分も書いてみたいと思い、素人ながらもうすぐ1年持っている(コロナの影響でここ数ヶ月はほとんど撮影に行けてないので実質半年前後なのは言っちゃいけないお約束)感想を書き綴れて行けなたらと思います。

 

基本的なこと

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D700 + AF-S 50/1.8G

購入はほとんど何となくで決めた次第で実際購入当時でも11年前のカメラといったところで、かなり値段的な妥協が大きいのは否めない。

シャッター数は発売年から考えると比較的少なくて(購入当時で5〜6万回)で大きなスレ、キズも見当たらない。

もちろん修理は対応していない。

 

このカメラの発売は2008年7月25日。https://kakaku.com/item/00490711133/ 自分は当時5歳。

フルサイズCMOS12.87MPセンサー搭載で秒間5コマ毎秒(バッテリーグリップと別売りバッテリーによる拡張で8コマ)

まあ細かいスペックはNikonの公式サイト見た方がいいですね。https://www.nikon-image.com/products/slr/lineup/d700/spec.html

フラッグシップカメラのD3が2007年11月に登場しD700が2008年7月。D3Xが2008年12月で2009年11月にD3Sとここ近辺のはフラッグシップモデル機が多く、縦位置がない後続のフルサイズカメラは2012年の発売のD600とD800になる。D700から東日本大震災などを挟んだとはいえ4年が空くことになりこの空白の間にかなり大きな進化が見られる。ただこの進化は今回全く関係ないのでまあスペックとかセンサースコアとか調べてみれば分かると思います。

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D700全面

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D700背面

操作系はシンプルで、ボタン系による操作はほとんど迷う要素はない。ファンクションボタンはマウントの横に2つ。僕はライブビュー撮影とプレビューボタンに当てている。

このファンクションボタン、押しながらシャッターボタンを押すには少し位置が悪くボディの水準器などを当てるのは撮影のスタイル上、難しかった。

ボタンの操作系で1番の問題はやはりISOボタンの位置だ。

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左肩部にありレンズを持っている左手で設定を変え無くてはならず、またファンクションボタンやシャッターの近くにあるボタンに当てることも出来ない。

そのため撮影中の変更は慣れれば気にしなくなり特に何かを感じるわけではないが、やはりとても扱いにくい。

他にも記録モード(書式とサイズの決定するボタン)とWBがあるが僕はRAWで固定して撮ってるので、WBはほぼ関係ないので問題はなかった。

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右肩の液晶にはの設定モード(M) SS(6400) F値(3.5) 記録モード(RAW) フラッシュ?(使わないので分からない)バッテリー容量(5/5) 撮影可能枚数(1.5k枚) WB(晴天) 露出計

またボタン設定すると露出計を水準器にもできる。

*()内は撮影時

 

なんかこれだと余計分かりづらいな...

 

電源ボタンは安定のシャッター横(?)

まあ逆にシャッター付近にない方が少数派になるのかなと、特にNikonというメーカーは(というかシャッター横以外のカメラあるんかNikon)

 

ファインダーは丸窓。

丸窓ファインダーは上位機種の証と言ってもいいが何よりの良さはやはり使いやすさだ。ビロビロが外光を遮ってくれるのでとてもファインダーが見やすくなる。しかしそうは言っても所詮はOVFであり、EVFの使いやすさには遠く及ばないだろう。

 

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バッテリーグリップ装着全面
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バッテリーグリップ装着背面

 

バッテリーグリップにはシャッターボタン、前後2つのダイヤルとAF-ONボタン、そしてセレクター。

またNikonのバッテリーグリップでは標準的なタイプで、Canonのようにバッテリー室に長い棒状の物を突き刺してやるタイプのバッテリーグリップでは無い。

実際に使ってみて思ったのは、バッテリーグリップはとても大きく普通に撮影する分にはそこまで必要としないため、連写を拡張したい時だけ装着しようとする。この運用の仕方の場合は付け外しに考慮されたこっちのタイプの方が優れていると実感することが出来た。

 

中身の色々

センサーは1200万画素程度。トリミングを考えるとだいたい800万画素程度の時もあるが、案外このくらいでも携帯などで見る分には十分な画質だ。しかしやはり現代において画素数の標準は2000万画素台の前半から中盤程度がものとして増えていることを考えると物足りないものだ。

 

ISO感度は一言でいえば意外という言葉が当てはまる。

まずこのカメラの常用感度は200-6400

下は1段減感、上は2段増感することが出来る。

 

気になるノイズだが

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右上6400から2段増感

左上6400から1段増感

右下4000

左下6400

ノイズの許容は多少人によって変わってくるものだが、僕の観点で言うと撮影で使えるラインは4000。行っても6400だろう。

4000で全くノイズが出ないわけではないのだが、画として破綻しないギリギリのラインで被写体の立体感を損なわないノイズの出方をする。そのため撮影ではギリギリのラインになるだろう。

6400は立体感こそ残るものの輪郭はだいぶ怪しいくなっているので、撮影で使うにはハードルが高いだろう。

増感してくると、さすがに画として破綻していく。

しかしながら僕の撮影スタイルの問題なのかは分からないが暗所での撮影でもISO4000あれば事足りる場面が多いので、僕はまあ現代機ほどではないが破綻しない程度には使えると夜の撮影にも特に気にすることなく持ち出すことに抵抗はほとんどない。

 

ファインダーははっきり言って良いものとか現代では言えないだろう。視野率は上下左右共に95%で狭い。またピントのイジンゲータは敏感すぎると感じるところであるが、そもそもMFを考慮されていないレンズを用いているからなのかと感じる節もある。

 

ライブビュー撮影は機能としては存在する。しかしはっきり言って使いやすいものでは無い。おそらくこれより後に出たカメラのライブビューを使った方は違和感しかないだろう。

ライブビュー状態でシャッターを半押しする時ミラーが降りてきて普通に撮影するのと変わらない状態になるのだ。

これはライブビュー状態だとAFを動かすことが出来ないからだと思われる。AF動かすためミラーを下げる訳だが、これのためにMF時でも半押しでミラーが降りるようになっている。

これはとても使いづらく未だに慣れていない。MFレンズを手持ちで扱うならピント面に細心の注意を払う必要がある。

 

AF関連は時代相応という感想。カバー範囲が狭いことを除けば普通に使う分には何も問題は無い。しかし被写体が動くとなるとそれは別だ。多少レンズのAF速度に左右されるものではあるがそれでも追従(いわゆるAF-C)は数コマに1回合う程度だ。また暗所での撮影では1点でAF-Cするより9点でAF-Cする方が便利である。理由としてはその中央1点で被写体を検出出来なかった場合そのまわりの点から被写体に合うそれを見つけて被写体を検出していくことになる。そのため暗所での撮影はこちらの方が撮影の負担が少ない。

また便利機能3Dトラッキングなるものも存在したが、どちらにしろ信用性がいまいち足りないのだ。

 

連写は拡張8コマだが正直自分は連写はあれば便利であるが必ずしも必要としない派の人間である。しかし秒間8コマというのはかなり早く速度のある動く物体を撮るにはかなり便利だろう。

またこれは聞いた話だがD700のシャッターユニットの寿命は丁寧に扱えば2倍程度までにも伸びるとの噂だ。僕のバッテリーグリップブーストもやめた方が意味無い。

 

まとめ

基本的には気合いが入った作りをしており、細かな不満点はあるもののそれを無しとする魅力が存在する。しかし発売から12年が経つと情勢が全てが変わっておりやはり時代には勝てないといったところだろう。

しかしながらさすがD3の次に出たNikonのフルサイズ一眼レフとあり妥協は見られない作りの良い素晴らしいカメラだった。

 

作例⤵︎ ︎